第4回:近隣トラブルの原因「現場がきたない」

 

家が完成し入居。近隣へあいさつに行ったら・・・。

 

家を建てて、お隣やご近所の人との付き合いが疎遠になったり、気まずくなったりするケースがあります。どんなことが原因かというと、新しい家を建てて嫉妬するということもありますが、多くが建築の「現場」にあるのです。

 

 

 


 

・とてもきたない現場で、工事期間中はご近所にたいへん迷惑をかけた

・周辺道路も汚くて、毎日謝る日が続いた

・ゴミが臭いと苦情がきた

・工事中のホコリでご近所に迷惑をかけた

・道路に釘が落ちていて、車がパンクしたと言われた

・たばこの吸殻をポイ捨てする職人さんがいて文句を言われた

・道路で立ちション(小便)する職人がいて苦情がきた

・駐車違反の車に苦情がきた

 

家を建てると、こうした苦情も舞い込み、工事が終わってもずっと肩身の狭い思いをしながら過ごすということもあるのです。それだけで済めばいいのですが、ご近所関係が悪くなって「新築しなければよかった……」ということにもなりかねません。

 

 


こうしたマナー違反は他の産業では考えられません。これもお客様のための「おもてなし」の心がないからなのです。住宅は高い買い物です。それなのに、その高額なお金を出してくれるのがお客様であることを忘れて、勝手気ままな仕事をしているから現場は汚くなるのです。

 

 

 

□きれいな心があれば「現場はきれい」

 

ウォルト・ディズニーが「ディズニーランドを世界一綺麗なテーマパークにする」という理念を持っていたように、現場がきれいかどうかは、その住宅会社の考えや姿勢(家づくりの哲学)を映し出す鏡でもあるのです。社長から社員、現場で作業している職人にいたるまで彼らの姿勢・考え方が現場に写しだされるのです。

 

お客様の身になって本気で家づくりをしていこう、おもてなしをしていこうと心から思っている住宅会社であれば、現場は必ずきれいにしているはずなのです。良い住宅をつくろうというきれいな心があれば、現場もきれいになるのです。

 

反対に、作業レベルの意識で、こなせばいいやとか、適当にやって早く工事を済ませようと思っていると、魂が入らず、心が汚れていますから現場も汚くなるのです。きれいな心がカタチに表れたものが「現場きれい」なのです。

 

近くに建築中の現場があれば、試しにその様子を見てください。その会社の姿勢や雰囲気が分かると思います。